CHAKRI |
「CHAKRI」は、多くの花びらを持つヒナギクの花を題材にしており、特徴は、花びらが白く・丸く、花粉(雌しべ)の部分が赤く描かれている点です。絵付師は、葉の周りに、花びらと雌しべを強調・目立つように描きますので、まるで花びらと雌しべが浮いているように見えます。一方、目立たない葉の方は、まるで風に揺らぐようで、繊細に描かれており、見事に花と調和が取れています。 また、この文様は、ラマ5世(1868-1910)の時代に生まれ、広まったものです。ラマ5世(チュラロンコーン王)は、この文様にCHAKRI(チャクリ)という、ラマ1世より現在に至るチャクリ王朝の名前を使用することを許し、自ら使用する以外にも、重要な式典の記念品として王族、貴族や招待客に配る為に、作らせていました。 |